三原鉱山採集記1 |
三原鉱山は珍しい鉱物が産出したスカルン鉱床で 世界的に有名で新鉱物を ぞくぞく産出している 布賀と同じ 高温スカルン鉱物が採集できます。 細い山道を登り 頂上付近から 少し下ると 県道沿いに 旧 施設小屋が見えてきます。 |
まずは 施設小屋より南側に 急角度で広大なズリが 数段になって広がっている 普通のスカルンのズリで 採集開始です ズリは広大で 石も多いですが あまり見栄えのするものはみあたりません。 根気よく 下の方の石などを割っていると 表面が錆びたような重い磁硫鉄鉱。 山宝鉱山のように結晶をした見事な磁鉄鉱は ありませんが 塊状の磁鉄鉱なども多く見られます |
↑ 磁硫鉄鉱 他にも よく探すと 黄色、黄緑、赤、褐色、黒などの 色とりどりのガーネットも見られます。 灰鉄柘榴石が多いようですが 灰バン柘榴石も見られます。 |
↑ アンドラダイト、ガーネット(灰鉄柘榴石) ガーネットと呼ぶにふさわしい赤みが強いものと 黄緑〜黄色のガーネット |
↑褐色で大き目の結晶の柘榴石 他にも 黄銅鉱、黄鉄鉱、無色透明、紫色の蛍石 珪灰石、灰鉄輝石、孔雀石、閃亜鉛鉱、水晶、石英 方解石、結晶質石灰岩、沸石などが見られます。 おそらく 部分的に産出したものだとおもわれますが 過去には藍銅鉱 紫石英、紫水晶も産出しています。 これらの鉱物は 今では絶版だと思われます。 また ここでの目玉鉱物の一つとして キューバ鉱があります キューバ鉱は 鉄分を多く含んでおり 見た目は 黄銅鉱と酷似していますが 磁性があり(注)三原の黄銅鉱にも磁硫鉄鉱がまじったものは磁性がある) 黄銅鉱より 白っぽい色で 割れ口が鑑定の手がかりになります。 キューバ鉱は 日本ではたいへんめずらしい鉱物です ↓ 三原産 キューバ鉱 |
キューバ鉱は 施設小屋付近に山積みし 銅の資源として 運搬していたらしく 昔は 施設小屋付近で 採集できたらしいが 現在ではなかなか採集は難しいです。 続いては 高温スカルンのズリに移動しての採集です。 |